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Vtuber Hack
美しい偶像(ユメ)を信じていたい(見ていたい)―― そう信じていたオレの世界は、ある日突然壊れてしまった。 スパチャを注ぎ込んだ、推しVtuberの彼氏疑惑によって。 「君は、すでに限界のようだ。そして、だからこそ手にできる力がある」 絶望の中、知らないブ男に渡されたUSBメモリ。 そこに入っていたのは、ハッキングを仕掛けるためのプログラムだった。 「引きずり下ろせ、星々を」 「遥か天の海の──彼方から」 顔も出さずにファンの心を弄び、スパチャを貢がせるVtuberたち。 金のない人間から、夢すらも奪うようなそのウソを、許すことはできない。 今日もパソコンを立ち上げて、オレは電子の牙を振るう──



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